2009/03/07
今年のインフルエンザもそろそろ終焉。冬はいろいろな感染症が流行し、診断に迷うことも多い。
昨年、来院した園児についてインフルエンザかマイコプラズマか迷って熱が長引いた揚げ句、
その子のお母さんがインフルエンザを発症し、一件落着した事があった。
その子がことしも高熱を出した直後に来院。
「昨年はインフエンザ検査結果の『陰性』にこだわりすぎたから、
今年はすぐインフルエンザの薬を飲みましょう」とお母さんに話して治療し、幸い良い経過となった。
「今、インフルエンザ流行しているの?」と幼稚園の話になり、
偶然、私の子もかつて学んだ幼稚園に通っていると分かった。
「恒例の劇では何をやったの?」と聞くと、なんとヒロイン。
年齢の割りにしっかりした落ち着いた感じの子、「なるほど」と思わされた。
だから、インフルエンザの熱でもケロッとしている。
「昔、うちの子はハトさんの役を、仲良しさんと二人でやったんだけど」と言うと、
お母さんが「その役はもうなくなりました」。
子どもの数が少なくなって、役がどんどん減っているとのこと。
さびしい気持ちと同時に、少子化の波がこういう形にもなって
あらわれてきているのかと実感させられた次第である。