2007/11/17
10月中旬、里山にある小学校へ予防接種に出かけた。
昼食を軽く済ませ、車で20分。予定より早く着き、学校はまだ昼休み。
時間まで校舎の周りを散歩した。
秋風に山々の木の葉が鳴る中、子どもたちが草野球をしていた。
ピッチャーは大人、後から聞くと校長先生とのことであった。
校舎の脇の小さな池をのぞくと、メダカやヤゴがいっぱい。
なんとマツモムシまでいるではないか。
マツモムシを実際に見るのは何十年ぶりである。
池の周りには小さな水槽があり、ゲンジボタルの幼虫と、餌になるカワニナもいる。
ファーブルにあこがれた少年のころに戻った気分だった。
予防接種の後、校長先生とお話しさせていただいた。
ゲンジボタルの幼虫は、近くの川からとってきて総合の学習で飼っているそうだ。
「幼虫が集まって一匹のカワニナを襲って食べるのは残酷ですが、
自然の厳しさを分かってもらえばと思っています」
全校児童数は100人弱。
一人一人の子どもに目が届き、ほとんどの家が三世代家族ということもあり、
子どもたちは愛惰をたくさん受けて伸び伸びと育っているという。
「いい学校ですよ」と校長先生が笑顔になった。
私もさわやかな気持ちになって帰途に就いた。