青山内科  内科  消化器内科  Dr.青山の聴診記  理想のレストラン  北日本新聞  魚津市

理想のレストラン

レストランもメタボ時代に追い付いてほしい

2008/10/04

「ハイ、おまけして89cmですね」と看護師さんに言われて、
冷や汗をかいた人も多いのではないだろうか。

今年導入された特定健康診査、メタボ健診とも呼ばれているが、
何とか糖尿病を減らし、医療費も削減したいという厚生労働省の願いのこもった健診である。
メジャーを片手におなか回りを気にしながら、
健診の日まで付け焼き刃のダイエットに励まれた人も多いだろう。

勤務医のころは病院内を動き回っていた私も、今は医院の中でかごの鳥状態。
ダイエットと無縁ではない。
お昼は気分転換を兼ねて外食に出ることが多いが、問題はどこで何を食べるかだ。

「おいしい料理をたくさん出す」お店は多いが、「手ごろな価格で栄養のバランスが良くて、
適量でありながら満足感を与えてくれる」お店は少ない。

私のよく利用するお店は、多くの食材を少しずつ用い、
甘みや塩味以外の香辛料や香味野菜を上手に使っておいしく食べさせてくれる。
唯一の問題は、いつも満員で時には入れない日もあること。

私の診療所の近くにもこのようなレストランが開業してくれないかな。
できれば禁煙で、通院中の糖尿病患者さんたち一人一人に合ったカロリーの昼食を、
私のオーダーで作ってもらえれば最高なのだが。
などと都合のいい夢を見るこのごろである。