2007/09/08
本年度から魚津市の胃がん検診が、
エックス線検査と内視鏡検査のいずれかを選択できるようになった。
お隣の黒部市では、内視鏡検査も選択できるようになって今年で8年目。
最近の統計を見ると、受診者全体の6割が検診バスでのエックス線検査、
1割が診療所でのエックス線検査、3割が内視鏡検査を受けていて、
まだエックス線検査を受けている人が多い。
しかし、内視鏡検査をする人の割合は初年度の1割から少しずつ増えている。
当院での8月末までの動向では、受診者数は全体で昨年の1.5倍になり、
その中でエックス線検査を受ける人が2割強で、
7割以上の人が内視鏡検査を希望して来院されていた。
初年度としては私の予想以上に内視鏡希望者の割合が高く、
胃がんの早期発見には内視鏡検査がより確実な検査であることが、
広く理解されてきているということであろう。
気になる点もある。毎年エックス線検査を受けておられたのに、
今年は来られない人が見受けられることである。
「内視鏡を強制されるのでは」という不安から来院をためらわれたのかもしれない。
検診バスで検査を受けておられれば良いのだが。
どの検査法を選ぶかは受診者の自由であり、
医師や医療機関がどちらかを強制することはないのでご安心を。
とにかく検査を受けることが肝心。