2007/10/13
ようやく秋、キンモクセイの香りの中、屋外での時間を楽しむ人も多いだろう。
しかし、動物によるトラブルに遭いやすい時期でもある。
先日も「細い曲がり角で急に出くわした犬がびっくりしたらしく、
かまれてしまった」と患者さんが飛び込んできた。
ひざから下の皮膚が引きちぎられ、広い範囲ではがれている。
応急処置をして総合病院へ紹介した。
犬は飼い主には忠実なペットだが、その忠実さがあだになることもあるし、
出合い方が悪ければ、このようなことも起こりうる。
放し飼いなどはもってのほかである。
チャドクガやハチに刺された人が受診することもある。
チャドクガは、ツバキやサザンカにつくドクガ。
危険を感じると目に見えないほどの細い毒毛をまき散らすので、触らなくても被害に遭う。
刺された所が痛かゆく腫れ、二週間ほど症状が続く。
ハチは暑い季節に活発に活動する。
秋にはスズメバチが攻撃的になるので毎年何件もの被害が新聞をにぎわす。
ハチの毒でショック症状が出る人がいるからだ。
ハチの天敵のクマのような黒い服や香水などは、
ハチを刺激するそうだ。野山に出かける人は、ぜひご注意を。