2008/02/02
診察室に入るなり、患者さん用のいすに座ってクルクルクル。
心配顔のお母さんを尻目に、子どもがこのいすで回って遊べれば、ある程度以上元気な証拠。
子どもにとっては回転する感覚やめまい感までも遊びの道具なのである。
診察室の丸い回転いすは、子どもの元気のバロメーターでもある。
そもそも患者さん用のいすは、医師が診察しやすいように丸い回転いすになっている。
患者さんが座った状態で、まず向き合って診察し、
それから座ったままクルッと後ろ向きに回ってもらって背中を聴診するには便利だからである。
しかし、自分白身が診察を受ける立場になると感じるのだが、
背もたれもひじ掛けもない小さないすであり、立派ないすに座った医師を前にして
病気の不安とも重なり心細く感じるいすでもある。
患者と医師の関係をなるべく対等に、なるべくリラックスしてもらうという観点から、
患者と医師が同じいすを用いたり、患者用のいすを応接間のソファにするなどの
配慮をする医療機関も心療内科などを中心に増えている。
ちなみに当院の患者さん用のいすはやはり回転いすだが、気持ちだけ背もたれがついている。