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砂漠緑化の功罪

モンゴルからの留学生の記事から

2014/10/23

同級生が還暦を迎える年になり、節目の同級会がいくつも行われました。
「この年になると、大概の事はわかったつもり。」になっている?のですが、その分、自分がまったく知らないことに出くわすと大きな衝撃を受けます。

ある日、雑誌をめくっていると、ロータリークラブの米山奨学生であるモンゴルの○○さんの記事が目に留まりました。
砂漠緑化の植樹の話でした。時々、日本からのボランティアが活躍しているとか、ある日本人が人生を植樹・植林にかけて活動しているという記事を目にします。すばらしいことだと思っていました。ところが、その記事には「生態系を破壊し、砂漠化を助長している」「日本のあちこちでお会いする人から植樹を勧められ、その好意が身にしみる分、困惑している」と書いてあったのです。

彼の言い分は、「元々、降雨量が少なく草がやっと生える位の土地に木を植えるとその少ない水分を木が奪ってしまい、草が生えることができなくなる。すると、草地、草原が、消え、砂漠になってしまう。」とのこと。人の一生よりはるかに長い年月がかかって今の状態になっている自然を簡単に変えることの難しさ・弊害をそこに住んでいない人は理解していないとも述べてありました。

確かにこの話は一理あると思いました。わずかの土地に木を植えれば、その周りの水分を奪ってしまう。また、広大な土地に植えて、その土地は緑化されたとしても他の土地に行きわたったであろう水を結局は奪っていることになる。ある地域が緑化されれば、その周りの広い草原が砂漠化する可能性もあるでしょう。そうすれば、放牧で生活している人々の生活を奪うことになります。

人間の力が大きくなり、相対的に地球は小さくなっています。地球に人間の力を加える時にはその影響を広い範囲で考慮する必要があるのだと改めて考えさせられました。

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