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アドバイスの難しさ

慢性肝炎治療に思う

2006/01/08

アドバイスの難しさ

治療法の進歩で、C型慢性肝炎も完治が期待できるようになった。
それでも、難治のグループに入る患者さんの完治率は、最新の治療法で50%弱である。
一人の人が半分治るのではない。
半年から一年ほどかけて治療した結果、一人一人の明暗が分かれるのである。

完治しない半数は血中のウイルスが消えていかないケースや、
ウイルスがいったん消えても薬をやめるとまた現れるケース。
それゆえインターフェロン(IFN)を中心とする治療を、いつまで継続するか悩ましくなる。
「肝硬変に進むと、年に5%の率でがんが発生しますから頑張りましょう」
「今やめると、またウイルスが出てくるから、もう半年続けましょう」と助言する一方で、
「気持ちがふさいで眠れなかったり、抜け毛がすごく気になれば、いつ治療をやめてもいいのですよ」という
矛盾したお話をするのが、医者の仕事になってしまう。
一人の医者が鬼になったり仏になったりするわけである。
その点、「病診連携」で公的総合病院の先生と私の二人で診ている患者さんへの対応は、少し楽である。
病院の先生に「鬼」をおまかせし、私はもっぱら「仏」とならせていただく。

IFN治療を終えた患者さんは、治療結果の明暗にかかわら ず、
少し太って晴れやかな笑顔で来院される。
そんな時、患者さんにとってIFNを打ち続けるのは大変なことなのだと、あらためて思う。

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